台湾法と日本法の違い〜夫婦関係・相続〜
日本の婚姻、相続制度と台湾の婚姻、相続制度は同じところもありますが、異なる点もあります。
例えば、婚姻した夫婦間に生じる相互扶助義務は日本でも台湾でも同様の制度がありますが、夫婦の氏に関しては、台湾では夫婦別姓を採用しているのに対し、日本では夫婦同姓です。また、配偶者の相続権について、配偶者に相続権が認められる点は両国で同じですが、法定相続分は、例えば、子どもと配偶者が相続人になるとき、日本では配偶者に2分の1の相続分が認められますが、台湾では、子どもと配偶者が均等に相続分を有することになります。さらに、遺留分といって相続財産から最低限受け取ることができる権利について、日本では兄弟姉妹に遺留分が認められていないのに対し、台湾では兄弟姉妹にも遺留分が認められています。
このように、類似の制度を持っている日本と台湾ですが、異なる点も多数あります。
日本と台湾、どちらの法律が適用されるかを含め、法律問題にお困りの際は、お気軽にご相談ください。